もう超期待!!!
期待しまくりの映画。
「しゃべれども しゃべれども」
原作が素晴らしいので、どうしても期待したくなる。
この作品との出会いは、かなり古いのです。
私がまだ高校生のころでした。
NHKラジオでやっているのを聴いたのが初めてでした。
実は、以前にも日記に書いたことのある森絵都さん。
この方のカラフルと出会ったのも、このラジオでした。
そのカラフルの後か前にしていたのが、この「しゃべれども、しゃべれども」でした。(確か後だったような気がする)
何故か凄く良かった記憶があったんです。
ストーリーは殆ど覚えてなかったけど、とにかく面白い作品だって。
本屋に行った時に、思い出すと本を探したりしてたんですけど、なくて。
でも、絶対いい話だったことだけは、すっごい頭にこびりついてたんです。
だから、映画化ということで文庫本を見かけたときは、運命を感じました。
購入して、その勘が正しかったと思う。
簡単にストーリーを紹介します。
主人公は落語家二枚目の今昔亭三つ葉。
本名は外山達也、無鉄砲な性格ですが、人情厚いがんこな男。
古典落語をこよなく愛してますが、腕はいまいち。
ことの始まりは、従兄弟の良の口下手直しの依頼が発端。
良は吃音(どもったりする話し方)が原因で、テニスコーチという仕事が躓いていた。
だから、どうか落語家で口達者な三つ葉に直してもらえないかと依頼。
最初は、無理無理といってた三つ葉。
ですが、その途中で出会った、ぶっきらぼうで口下手が原因で私生活に躓いた十河五月。
関西弁でクラスに馴染めない村林優。
ひょんなことから、こんな3人を相手に話し方教室をすることになったんです。
教えるのは、「まんじゅうこわい」という落語。
上手くいくのか・・・というより、多分無理だろうと思っている三つ葉。
その予想通りに、3人はまったく馴染まないし、仲良くならない。
まぁ男に女、子供と大人。
仲良くなれというのが、かなり難しい。
そんな中、先生役の三つ葉まで仕事でスランプ、そして恋に躓く。
そうして、初めて気付く「言いたくても言えない。」「言葉にすることの難しさ」。
3人の抱える問題が、三つ葉にまで降りかかる。
ところに、もう一人やっかいなのがやってくる。
それが、元プロ野球選手で現解説者の湯河原太一。
この男が悪役をそのまま野球選手にしたような男で、性格がかなり乱暴。
ただしバッターとしては、良かったけど、解説者としてはこれがまた下手くそ。
こんな男がやってきたもんだから、こう着状態から一気に激戦モード。
元々五月は口下手というより、素直になれない女性というだけで、元来口は達者。
村林もきつい関西弁でプライドの高い子供。
こんなのをまとめなきゃいけない三つ葉は、短気で有名、しかもスランプ。
そして良は、それをまとめられるほどの甲斐性は当然なく。
みんながみんな躓いてダメで、苦しい。
そんな中で村林が対立しているクラスメイトとの野球対決なんて騒動を持ち込んできた。
でも、何故かそんな騒動が、皆をまとめていく。
そして、三つ葉もまたそれぞれにおせっかいを焼きながら、自分の落語に立ち返る。
簡単なあらすじですが、こんな感じのストーリーです。
私は、三つ葉の一門会の落語のシーンと、最後の落語対決の場面は、もう何十回と読み返しました。
夜寝る前にベットで読むと、楽しさとワクワクで興奮して逆に寝れなくなるというほど。
見終わった後に、迷いなくにっこり笑って、幸せになれる。
私の考えるエンターテイメントは、これが基本だと思っている。
それがこの作品にはある。
”粋”という言葉がこれほど似合う話は無いと思う。
三つ葉の一人称で語られる言葉が、とにかくスキッとしていて、読んでいて気持ちが良い。
そして面白い。
人前で頭の中が真っ白になったり、思わず手を上げてしまった後の罪悪感。
そして、ぶちきれて話した落語。
がむしゃらな三つ葉というキャラクターが、とても身近に感じられる。
そして、この三つ葉と言うキャラクターが本当に素敵なんだよなぁ。
実直で素直でおせっかいで短気で。
それがどうしても、解ってしまうし、疑いようが無い。
だからこそ、こっちも素直に心が惹かれてしまう。
そういう作品。
もう是非是非、いろんな方に見てもらいたいです。
特に、小三文師匠役が、伊藤四郎さんというのが、めっちゃはまり役。
あの気楽でのんびりで、ゆるゆるな師匠がはまりすぎている。
この師匠だけでも、ベストチョイス。
あと、この作品のネタバレになるので、畳みますね。
