そう、ネタバレすると、この話は、こっそり三つ葉と五月の恋物語でもある。
五月は口下手で、感情と表情が上手く結びつかなくて。
それが原因で恋人に振られ、やっていた劇団を辞めた。
そういう女性が、三つ葉のような気持ちと表情が直列つなぎ。
思ったことがついつい口に出てしまう。
そういう男と出会ってしまった。
そりゃ、惚れるよね。
言いたくても言えない。
素直になれない。
そんな五月に「じゃあ手伝えることあるか?」なんて。
天然のたらし男だよ・・・・。
そんな五月が漏らす本音もまた疑うことの出来ない言葉なんですよね。
三つ葉みたいなのって、今どきの女性からすれば、倦厭される所もある。
お世辞にも、女心のわかる男じゃない。
でも、五月に必要なのは、自分の気持ちをわかってくれる男が欲しかったわけじゃない。
言いたいけど、言えない。
そんな本音を言わせてくれる、人が必要だったんですよね。
そして、三つ葉もまた同じ。
女心はわからなくて、腕はまだ半人前。
そんな自分を必要としてくれる人が居るという気持ち。
そんな2人を固める脇役。
特に湯河原太一が凄く良かった。
確かに悪役だけど、言ってることは本当にまっすぐで、だからこそ曲がることが出来なくて。
解説者としても野球選手としても。
そんな湯河原に感化される良もまた良くて。
村林も子供だけど、なんだか三つ葉が小さいころってこんなの?って思うような子で。
あと、おばあさんもいい味だしてるんだ。
とにかく素晴らしい作品だと思う。
映画は、どうも良が出てこないみたいだし、少しお話を変えてあるみたいです。
でも、凄く楽しみです。

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