幻海おばあちゃんは、私が見てきた中では最強のおばあちゃんではないかと思う。
るろ剣の翁も好きだったけれど。
私はおじいちゃんおばあちゃんキャラも好きである。
やはり老兵と言う力では圧倒的に不利でありながら、知略経験と言う時間でしか得られないもので、未熟な多キャラを成長させるのは面白いポジションだと思う。
深すぎる言葉はそれだけに経験があり、思わず感服。
主人公を黙らせてしまえるのは、やはり凄く、その中に垣間見える覚悟というのは、良いですよね。
良い老兵キャラがいる漫画と言うのは、やはり深みがあります。
主人公達の未来でもあるわけだし、主人公達は、老兵の過去でもあります。
それだけで時間軸が出来てしまえるのだから、絶対にキャラクター設定はおろそかにするべきではないなと言う気がします。
そんな中でも幻海おばあちゃんは、かなり私は好きでした。
まして若いバージョンの声はめぐさんでしたから、これまたドツボだ。
性格もあっさりさっぱりで、男のように口が悪いところはあるけれど、けして女性らしさのない人でもなかった。
他の女性キャラに対しては、優しい顔も覗かせていた。
そんな風に生きたかったのか、そういう生き方もアリと想いながらも、そうなれなかったのか、しなかったのか。
幻海の過去って戸愚呂がらみ以外は謎だからなぁ。
幽遊白書内では、結構謎のままお亡くなりになった方だった。
蔵馬・飛影は本誌で過去もやっているし、幽助は主人公、桑原も普通の家庭に生まれていたし、母親が居ないってことぐらいしか、不明点はない。
そういう幽遊白書は大体キャラの伏線とか過去とかは、回収したというか・・・・色々連載の都合上作り上げた感はあるなぁ。
ただし幻海は、何故霊光波動拳を継承したのか、霊的な素質が高かったからとかいう仙水のような理由なのか。
それとも、元々格闘好きだとか?
でもあの男以上に男前な性格は、結構自っぽい気もするし。
血縁はいなかったんだろうなぁ、遺産の土地は全部幽助たちに上げちゃうぐらいだし。
一度スピンオフで見たかったなぁ。
幽助や桑原のような人間だけじゃなくて、蔵馬や飛影さえもどこか幻海に対しては認めているような節があった。
この二人に、決勝戦前の戸愚呂チームの闘い方を見ておけ、と言う台詞を言えるのは凄い。
飛影は見なかったけど・・・・でもそれは蔵馬が言っても対応は変らんのだろうし。
幻海の言葉には、少なくとも聞く耳は持っていた様子。
気風のいいしゃべり方に、小さな身体で、男をぶっ飛ばす姿は、やっぱり爽快だし。
皮肉や嫌味は蔵馬並みだった。
鈴木に対する皮肉はめちゃくちゃ良かった。
”しまった、素顔を拝むのを忘れてた”なんて、凄すぎる。
かと思えば、ゲームマニアだったりもする。
自分の力はきっちり把握していて、多くの技で相手を翻弄することも可能。
小技の多さは蔵馬並。
万能ばあちゃんだった。
思えば、幽助サイドの中で、蔵馬と幻海おばあちゃんがブレーンの双璧だったなぁ。
表の戦闘のブレーンが蔵馬なら、おばあちゃんは全員の行動をもう一つ広い型で把握するブレーン。
幽助が頭で、飛影が遊撃手的な飛び道具、桑原が読者代理、人間サイドとの繋がりを濃くさせる感じかな。
まぁおかげで、魔界編になると、桑原が出れなくなるんだけど。
閑話休題
幻海おばあちゃんを語る上では絶対に外すことの出来ない、戸愚呂弟。
おそらく互いに好きだったんだろうなぁ。
同じ格闘と言う中で、認め合ってきた仲でもあったんだろうし。
もちろん好きだから、この世界に入ったというより、この世界が好きで入った中に、戸愚呂がいたという感じなんだろうけど。
でも、結局おばあちゃんは、戸愚呂が妖怪に転生すると同時に、自分は第一線を退いてしまったんですよね。
おそらくまだ若かっただろうに・・・・なんか切ない。
その時の気持ちは、どんなものだったんだろう。
”あんたが年を取れば、私も年を取る。それでいいじゃないか。”
この台詞が幻海の想いの全て、だったんだろうと想います。
幻海は、戸愚呂となら年をとって、若い誰かに打ち負かされるときが来ても、それを受け入れられたのだろうな。
でも悲しいことに戸愚呂には、それは出来なかった。
そして、武術会への招待を機に、自分を許すことが出来なくなった。
それも最後の最後までお互い想いを告げることも無く、死んでその時にさえも言わず。
もしかすると、恋愛感情と言うよりも、仲間とかそういうものの最終形態だったのかもしれない。
だから”好き”という言葉には、ならなかった。
でも、最後の闘いの中であっても、幻海が戸愚呂を見る目は、凄く優しすぎた。
”あんたの頭の中は、闘いだけだ”
・・・・もうこの一言で私の涙腺は決壊せずにいられない。
馬鹿でどうしようもない男を許せず、それでも憎むには、相手を認めすぎていた。
幻海おばあちゃんの心には、それはもう大きくずっと居座っていたんだろうなぁ。
だから戸愚呂が変ってしまったとき、一線を退いてしまったのかもしれない。
強さを求めることに、空しく思ってしまったのか。
幻海おばあちゃんは、自分を正義だと思ってはいない。
けど、それでも自分の筋と言うのは、けして曲げることが出来ない人だった。
変化自在で、多くの技を持ってきた霊光波動拳は、それだけに柔軟な精神を必要としただろうし、当然その継承者である幻海その資質はあったと思う。
時の流れを受け入れていた。
でも、戸愚呂は出来ず、その溝はあまりに大きすぎて、結局二人は相対することになった。
・・・・こんな悲しいことはないだろう。
でも、もしかしたら・・・・おばあちゃんは、待ってたのかもしれない。
心のどこかで、戸愚呂が妖怪に転じたあとにでも、そのことを悔いてくれる日が来て、自分のところに戻ってきてくれる日を。
戸愚呂の悔いる気持ちを知っていたから、いつかいつか・・・って。
だから死期を悟るその時まで、自分の力の継承を遅らせてきたとか。
幽助に言った”お前は一人じゃない。”は、そういう意味もあったのか?
なのに最後の別れに、”もう構うな”とかまで言われるなんて。
うわぁああああああんん、ヒドイ、そんなの悲しすぎる!!!!
自分でそれを想像して、なきたくなってきた。
待ち続けて50年は長すぎる。
そのうえ、自分を殺す為に、またあの武術会に呼ばれてなんて、残酷だよ。
殺されて、最後の地獄の前での別れでさえ、戸愚呂は幻海という人間を求めることは無かった。
でも、その辛さなんて、おばあちゃんは本編中誰に言うことも無かったんですよね。
弟子である幽助にも、他のキャラにも言った姿は見ない。
生き返った後は、その戸愚呂の言葉通り、後継であり、戸愚呂に似た幽助を導く存在になっていたんですよね。
幽助に対しては、後継と言うだけでなく、やっぱり孫のような想いもあったのかな。
アニメでは、戸愚呂戦前の継承の試練を一時中断させようとまでしていてびっくりした。
だって、もしアレを霊光玉をおばあちゃんに戻したら、やっぱりおばあちゃんが苦しんだんじゃなかろうかと。
・・・・いやぁあああああおばあちゃんが苦しむのは、いやだぁああ!!!
おばあちゃん優しすぎる!!!
戸愚呂に似ていて、自分の後継者なわけで、やっぱり孫的な愛情もあったんだろうなぁ。
だって、最後の霊界のクーデターの時も”もしそうなったら一緒に謝ってやる”なんてことまで言ってるし。
・・・・どこまで・・・どこまで・・・・って思うよ。
そして若返ったらコレがまた、麗しいばかりの少女であったり。
いや面影はあるんだけど、ものすごい美少女。
後ろで束ねている姿もいいけれど、あのウェーブのかかった髪の方が好みです。
ぐぅあああううああこんな美少女を袖にするなんて、戸愚呂はやっぱり冥獄界が相応なのかもしれない。
幻海みたいないい女を泣かせ・・・・泣いた姿はないけど・・・・でも待たせ続けた罪は、やっぱり重いぞ。
ぶっちゃけアンバランスなkissをしての1番は、幻海ばあちゃんと戸愚呂のことを想像しながら聞くと、号泣してしまう。
あのEDの映像が丁度さびがこの二人でさらに号泣。
駄目だ・・・アレは反則だ。
あぁちょっと書いてスカッとした。

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