う~ん、多分アイさんが、あまりに無機質だったし、でもそれが不幸だとかいう人ではなかったからでしょうか?
なんだろうなぁ。
例えば、トマトが嫌いな人に、幾らトマトの良さを力説しても嫌いなものは嫌いなわけで。
アヤさんが孤独が好きだったように、他の人からそれが寂しくても、本人はそれがいいと思っている以上は、ほかに何もいえないというか。
アイさんも無機質だったように私には見えたけど、だからといって彼女にとっては、それは当たり前のことで、いやだったわけではないと思うのです。
人間に限界を見てしまって、希望を持てないことに疲れていた。
その彼女にとっては、XIの存在は、ある意味救いだったかもしれない。
でも、だからといって、彼女は生きる意義をもてていたわけでも無いし。
上手く言葉にならないなぁ。
私は、アイさんという彼女自身の色が見えなかったのかもしれない。
過去を見ても、やっぱりそれは拭えなかった。
イミナがどういう経緯で組織に入ったのかは解らない。
でも、組織に入っていろんな国を見て人を見て、限界を感じて。
おそらくそんな人間の一人である自分にも限界を感じて、絶望したのかな。
でも、それもまたイミナという彼女の人生だったんですよね。
幸薄かったかもしれないけど、それでも彼女の人生だったなら、私はそれを受け入れてあげるしかないというか。
イミナさんの後悔が少なければいいなと思う。
アイさん自身も言っていたように、XIに出会った時点で、人間に絶望していたイミナは死んでしまったんでしょうね。
つまり、やっぱり彼女はすでに死んだ人だった。
この漫画に出てきたときから、ずっとすでに死んだ人だった。
心臓が動いているかいないかの違いで、XIに出会った時点でイミナはいなくなった。
アイというのは、あくまでXIの傍のIであって、イミナではなかった。
ある意味イミナの亡霊のような存在だったんじゃないかな。
それがフッと消えてしまったのかもしれない。
だから悲しいという気持ちが湧いてこないのかもしれない。
強引な形かもしれないけど、その亡霊さえも消えてしまったのかもしれない。
そうですね。
可哀想とか、苦しいとか。
そういう言葉は、なんだかアイさんには、似合わないのかもしれない。
だから余りそういう言葉が昨日出てこなかったのかもしれない。
アイさん、お疲れ様でした。
私から彼女に贈れる言葉は、コレだけなのかもしれません。
お疲れ様でした。
きっと苦しかったかもしれないけど、だからこそお疲れ様でした。
アイさんファンの方は、本当に申し訳有りません。
探したのですが、この言葉以上に、私は彼女に言えることが有りませんでした。

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