タイトルどおり、今日はXIについて。
いえ、たいしたことではないのですが、XIの最後について考えてました。
というか、彼に良く似た男を一人思い出したんです。
いたんです、一人。
彼のように最後は自身を見失った男が一人。
構造的にもとても良く似ている男。
先日、ネウロと封娘がキャラの立ち位置が似ていると書きました。
そこで、ネウロが殷雷だとして。
弥子が和穂だとして。
なら、XIは?
封娘を知っている方なら、解るのですが、程獲です。
封娘を知らない方のために書くと、程獲は、和穂の兄でした。
和穂の双子の兄であり、程獲は宝貝の策略で、人に引き取られた後に、記憶を改ざんさせられ、人を信じない己の力だけを信じる人格を作られた兄でした。
程獲は、和穂だけに執着してきます。
程獲の人生は、仙人の手でそただられた和穂と対照的に、人を憎まされる為に、人身売買の手に渡り、買われた人間に殺されかけ、そこからも虐げられるものとしての人生でした。
そこから奪われる側から奪う側に回り、そして力をつけてきました。
そして宝貝を手に入れました。
その程獲は、和穂だけには、違う感情を向けてきます。
自分以外の人間は奪う為の対象だったようですが、その中で和穂だけは違うとし、和穂だけは傍に置こうと考えるわけです。
ですが、話の最後に明かされることですが、これは程獲の手に入れた宝貝の策略でした。
自分を必要とする人間を作る為に、程獲の性格を非道とする必要があったために、程獲の記憶を酷いものにすり替えていたんです。
程獲の根底にあった他者への憎しみは、全て偽者の記憶によって作られたものだった。
もうここら辺は、封娘ファンには、涙涙の結末なんですけど。
それを知るのは、程獲の体が限界に来ているときでした。
程獲の体は、コレがまたXIと同じなのですが、宝貝の力で、自分の体を変質させることが可能な身体になっていました。
鳥になったり、他の生物になったり可能なんです。
ですが、宝貝の力を多用しすぎたせいで、身体の組織をつなぐ力が弱くなってしまって、体が崩壊寸前になっていたときでした。
そんな時に、自分の憎しみの人生は全て作られた記憶だったと知り、絶望する中で、結局は宝貝の誘導だと知りつつ、その誘導にのります。
ですが、そうなると、周囲への被害があまりに大きすぎるということ。
そして、最期の最期まで偽りで終わらせるわけにはいかないと、殷雷を使って、和穂自身の手で、程獲は死にます。
・・・・・・・・・いえさすがにXIが弥子の兄弟だとか言うつもりはないんですけど。
なんだか、忘却とすり替えという違いはありますが、自身の記憶が無いという点と、身体を変質することが出来るという点。
この2点がXIと程獲の共通点だなぁと。
だとして、XIは最期からだが崩壊してしまうのでは・・・という気がしてきました。
うわぁ~~~んそんなの悲しすぎるぞ!!!
だってさ、XIはどんどん身体がいろんなものに変えることができる要になったって言うけどさ、それって体の結合が弱くなってるってことなんじゃぁ・・・・。
いやいやいや、そんなことは無い。
きっと無い。
無いって信じる。
程獲の最期だって、私は涙涙だったんですよ。
和穂の悲しみが凄すぎて、もうなんだか言葉にならんのですよ。
最期のシーンなんて、もう凄かったんだもん。
でも、程獲が和穂を求めたように、XIも弥子ちゃんに近しいものを感じて執着とかしたらどうしよう。
いや、そういう小説は読むけど、そういうの好きだけど。
あの程獲と和穂の別れ際の悲しさが、XIと弥子に訪れたら泣く。
きっと私は泣く。
号泣する。
自分で考えてて、悲しくなってきました。
無いと信じることにします。
まさか最期まで似るなんて、あるはずがないんです!!!
封娘ファンでネウロファンっていないのかなぁ。

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