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日記兼二次小説スペースです。 あと、時々読んだ本や歌の感想などなど。 初めての方は、カテゴリーの”初めての人へ”をお読みください。
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典型的なB型人間。
会社では何故かA型と言われますが、私生活では完全なB型と言われます。
熱中すると語りたくなってしょうがない。
関西在住、性格も大阪人より。
TVに突っ込みを入れるのは止めたい今日この頃。
趣味は邦楽を愛する。お気に入り喫茶店開拓
一人が好きな割りに、時折凄く寂しがりやです。
字書き歴7年近く。
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こけた記事と一緒に書くのがいやだったのでvvv

私信へ~んしん!!とぅ!!(ジャンプ)



長月様
こちらこそ!!こちらこそ萌えました!!
浴衣!!姫抱っこで、しかもぎゅっとか!!ぎゅっとか!!!(バンバン!!)
頭が割れそうなほど、みーこちゃんのぎゅっとした手に萌えました!!!
あぁ、もうあの時の時生さんは一体どんな表情でお持ち帰りしたのか!!
照れてもいいし、意外と狼さんでもいいですし!!!
可愛い、可愛いっていうか、あの浴衣を乱したのは、やはり彼なんでしょうか!!
くっそぉおお、羨ましい!!(こぼれすぎている本音)

というのを、拍手かメールで送ろうと考えていたのですが、どう考えても鬱陶し過ぎると思い自重しておりました。
私信全然大丈夫です。むしろルンルンで返すほどです。
ミーコちゃんの和服。
こっそり、時生はお休み時は、浴衣と妄想していたときだっただけに、本気で私の脳みそがまたネットに流れたのかと慌てました。
お揃いとか、それともハクタクさんがミーコちゃん用にあしらえて下さったのか。
それともはたまた、時生さんの母君様のお古とかまで・・・妄想って果てしなくて困ります。

御題完遂祝い、ありがとうございます。
こんなひたすら妄想を爆発させる祭を見てくださって、申し訳ないほどです。
拙いものばかりで、本当にお恥ずかしいです。
ですがこうして完遂できたのも、見てくださる方が居てこそ。
本当にありがとうございます。
正直、まだまだ時ミコ書きたい気持ちいっぱいですし、早速また別の御題ないかな~と探しております。
これからも、ラブラブからほのぼのやきゅんとしていただけるようなものを、書いていければと思います。

あと、最後になりましたが、お誕生日おめでとうござます。
どうやら私と一日違いのようで。(私は、今回は振り替え休日でした)
お互い良い一年になると良いですね。
ということで、萌えた絵に、ちょろっとお話をつけてみました。
祝いの品になっていないのが、とても悔やまれます。
勝手に書いて申し訳有りません。
しかも即興で書いているので、蛇足にもならない。(号泣)
なんだか、あの絵の色気の足元にも及ばないもので、すみません。
しかも、ブログと言う特性上、どうしても一歩手前で。
何かご不満や書き直しの点など有りましたらどうかご一報を。

気が向いたときにでも、チラッと見ていただければ嬉しいです。
謝ることを増やすだけになってしまいました。



























ひたひたと足音が聞こえてくる。次第に大きくなったそれが、ピタリと止まる。一緒に私の鼓動も止まってしまいそうだった。馬鹿みたいに緊張している。人影がゆっくりと障子あけた。彼の向こうにあるのは、外灯の明り。そして天から降り注ぐ、中秋の名月が、その表情を隠す。

「お待たせしました。」

志村も緊張している。だって声が少し変だ。何か違うのがわかって、こっちの緊張が少し緩んだ。
後ろ手で締められた障子に、また部屋は、真っ暗になる。ゆっくりと近づいてくる影を見上げる。一歩一歩がとても大きく思う。そして、私の傍らで膝を立たせて、しゃがみ込んだ。
間近で見ると、やっぱり志村は綺麗な顔をしていると思う。男性的という印象が少し薄いぐらいで、柔らかな印象が強い。でも肩幅や指先が硬いから、余計にその差に私が戸惑っていることを、志村は知らない。教えたくないな、悔しいから。私だけの秘密にする。

「湯加減、熱くなかったですか?」

「うぅん・・・ちょっと熱かったな。」

「すみません。
 ぬるめて下さってもよかったですよ。」

「ええよ。
 ・・・そのうち、慣れるから。」

少しだけ驚いた顔に、してやたりという気がした。こういう空気の中じゃ、いつもみたいな啖呵も出てこなくて、少し困ることが多い。触れてくる手に擦り寄った。大きな手は少し荒れていることを私は知っている。その手にドキドキさせられることも、悔しいほど知ってる。
柔らかい、ぬるま湯のような空気が、肌に触れる。部屋に広がる。覗き込んでくる視線にあるのは、ただ穏やかさだけだ。でもその中には、いつだって揺ぎ無い意思がある。自分の大切なものが、何なのかを知っている人だ。傷ついても、苦しくても、大切なことを手放さない。そのための選択が出来る人なのだと知っている。
だから心が落ち着く。恐くない。だって、その大切なものの中に、私を入れてくれたらしいから。それを知ったときは驚いた。けど、きっと私はその幸運に、全てを懸けたんだろう。何も惜しくは無い。

「浴衣、ちゃんと着れましたか?」

「着れへんよ。
 佐保姫さんが着せてくれた。」

「そうですか。
 よく、似合ってます。」

志村は嘘はつかない。だから凄く恥ずかしくて、嬉しい。嬉しそうに笑われると、さっきの意趣返しなのか、それとも本音なのか判別できない。でもきっと自分が嘘が下手なことを知っているから、志村に嘘はない。それだけでいいと思う。

薄紫に散った真白の花は、少し型が古かった。新品の浴衣ではないのが、一目でわかった。誰のかと聞くと、志村のお母さんの物だと教えられた。用意がなくて、と謝る佐保姫さんだったけれど、気はならなかった。むしろ嬉しかった。
大切に着られていたのが解ったし、大切にしまわれていたのも解ったから。それに、何よりこれが彼と彼の周りを作る、この家に住まう者たちの気持ちなのだろうと思えた。嬉しい。山吹色の三尺帯を締められて、気が引き締まった。あやふやだった覚悟が、初めてできたのはあの時かもしれない。

頭を撫でられて、柔らかな口付け。唇を甘噛みされているようで、くすぐったい。声が漏れた。頬に触れて熱を感じる。いつもと同じで、変らない触れ方。でも、もうそれは終り。いつまでも変らないとか、同じではいられない。気持ちは深まっていく。どんどん貪欲になって。
くしゃくしゃとした志村の髪に触れる。少し濡れていた。

「もっと・・・。」

壊れた器。
こぼれたのは、ぬるま湯のような愛しさ。
いつだって、私は驚くほど単純にできている。

「ミーコさん。」

その目が、一瞬だけすっと眇められて、口角が笑みを作る。それは、いつだって優しい志村が隠していたもの。私だけに隠して、私にだけ向けられた表情。気付いていたけれど、知らぬふりをしていた。
知ることに怯え、怯えることを許されていた。知ってしまえば、戻ることは出来ないから。
もう戻れない。戻りたくもない。欲深いこの気持ちさえ、今はもう。
だって胸が痛いほど、期待で高鳴っている。

「一つ、何かして欲しいことありませんか。」

「して欲しいこと?」

「えぇ、何でもいいです。
 朝ごはんのメニューでも、欲しい物でも。
 僕に出来ることなら、何でも。」

「そないなこと、急に言われても・・・・。」

「何でも良いです。
 明日の朝にして欲しいこと。」

腕を取られた。首筋に唇が触れて、悲鳴を上げてしまう。強張った身体が、逃げそうになるのを、引き寄せられる。離れられない。乱された襟首からゆっくりと胸元に降りてくる。そこをきつく吸われる。ダメだ。解らない。思いつかない。

「そのかわり、逃がさない。
 朝までずっと。
 ずっと、傍に居てもらいます。」

さっきより苦しいぐらいの口付け。混ざり合う唾液。握られて手首が強くて、少し痛いぐらい。そんな必死に掴むことないのに。まだ恐い?解らない?馬鹿。そんなご褒美なんて無くったって、逃げたりしない。逃げたくないから。
唇が離れて、その目を見る。その目に映る私は、ちゃんとあんたを見てるから。

「なら、志村が着せて。」

きっとあんたが知っているより。もしかしたら私が自分で気付いているよりも。好きなんだ。そのくしゃくしゃの髪も。荒れた大きな手も。優しい声も、いつだって受け入れてくれる広さも、全部。言葉にならないところまで全部が。

「あんたが、脱がせるんやろう。
 うち着れへんねんから。
 朝・・・着せてよ。」

見開いた目が、頬と一緒に緩んだ。その隙に抱きついた。熱くなった顔を見られたくなくて。きっともう真っ赤だ。なのに、こういうときばかり志村は意地悪で、ソッと体を離して、顔を覗きこむ。嬉しそうに笑ってる。馬鹿、スケベだ。首や肩にキスされる。もう全部解っているのだから、ここまで言わせて。焦らしたりしないで。心臓が持たない。背中に腕を回す。

「もう、そやから。
 ・・・はよ、連れてってよ。」

「はい。」

心得たとばかりに、膝裏に腕を回し、抱えあげられる。背中に添えられた大きな手に、しっかりと抱きしめられている。恐くない。その肩に頬を寄せてる。

この腕の中にある幸せ。腕の中に居られる幸せ。
それはきっと、夢の中に居るよりもずっと、ずっと・・・。


END


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