これって、この作品を盛り上げる為の最強のスパイスではないかなぁと想います。
ジャンプ本誌のテーマは
友情・努力・勝利
これです。
言うまでも無いことですし、ジャンプ読歴がそこそこあれば、コレは皆知っていることです。
ですが、ネウロはこのどれも存在していません。
友情はいうまでもない。
勝利は、ネウロ自身が”勝ち負けではなく、喰うか喰われるか”と表現しています。
そして、あえて有るなら努力という観点ですが、今までのジャンプ作品のように、修行したり、自身を高めるということはネウロはしません。
あくまで、必要なものは、現状の力で手に入れるということなので、あまり努力というものではない。
つまり、どこまでもネウロはジャンプらしくないジャンプキャラ。
今までの歴代のジャンプキャラは、弱いキャラが強くなっていくのが、基本でした。
キャラクターの成長段階の最大値を100だとします。
今までのキャラは、0から始まって、だんだん数を大きくしていく。
ですが、ネウロは、100から始まって、だんだん0へ近づいていく。
とんでもないスリルです、コレは。
今まで他誌含めて、しょっぱなから100で、それ以上あまり成長しないキャラというのもありましたけど、減っていくキャラはなかなか無い。
何故今までのキャラは0からスタートだったのかは、考えるまでも無いことだと想います。
0からスタートの方が、読者の共感を得やすいですし、少年の成長というのが、ジャンプらしさだったから。
コレはジャンプの良さでもありましたが、同時に打ち切りや逆に人気が有るために作品に見切りがつけられないという短所でもあります。
そこで、ネウロです。
正直、ネウロは、明確なENDが見えています。
作者の考えるENDを延長するということが、難しいのです。
あえてありえるなら、それまでに終わらせるということぐらいです。
だって、先は0しかないんだから。
だからこそ、面白い作品だなぁと想います。
私が、ネウロの最終回を楽しみにするのは、コレが原因です。
作者に対する期待ですが、同時に担当者と編集者サイドがこの作品をどう扱っていけるのか。
相当御するのが難しい作品だと想います。
面白作品であればあるほど、編集者サイドは難しくなっていくのではないかと思うのです。
メディア展開しかり、作品への見切りしかりです。
こういう風な読み方をさせてくれるのも、私はネウロという作品自体の魅力ではないかなぁと想います。
様々な意味で、私はこの作品に期待していると自身にも感じるところです。

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