封仙娘娘追宝録
作者はろくごまるに先生。
かなり文章に特徴の有る方ですが、観点や展開がとても面白くて、私が高校ぐらいから読み始めたファンタジーノベルです。
現在まだ完結していません。
・・・・本編が前回が出てそろそろ1年。
その前に出たのが、5年くらい掛かっているので、ファンは相当根気というか辛抱強くないといけない作品でもあります。
1年前出たときは、夢か幻かと想ったぐらいです。
でも大好きです。
ストーリーの概要を言いましょう。
舞台は古代中国の仙人様の世界です。
始まりは、主人公の道士和穂が、仙人昇格試験に合格するところから始まります。
めでたく仙人になった和穂ですが、ちょっとしたミスで、師匠である龍華仙人の作った失敗宝貝の108個を人間界に落としてしまいます。
宝界たちは、全て欠陥品でしたが、すべてに宝貝としての本能があります。
宝貝の本能とは、すなわち「誰かに使ってもらいたい」というものです。
だから、107個の宝貝たちは、それぞれ人間界に落ちていきました。
これは、仙人界では、大変なことです。
もちろん、宝貝は人畜無害なものもありますが、同時にものすごく凶悪なものや、破壊力抜群な兵器もあります。
多くの人間が被害を受けます。
ですが、処置はなしという結果でした。
人間界に仙人が介入するとその仙人の力で、被害は巨大化してしまうことを懸念してのことでした。
だから、表面上だけはお咎めなしだったのです。
ですが、意志の強い和穂は責任を感じて、自分の仙人としての力を封印して、人間界に降りて宝貝を回収することを提案します。
それは、受け入れられ、結果和穂は人間として人間界に行くことになりました。
ですが、それを不憫に想ったのは師匠の龍華です。
龍華は、和穂の師匠でしたが、同時に和穂の育ての親でした。
普通人間が仙人になる場合は、仙人界に来る為の方法を自分で見つけてくるものですが、和穂は特例でした。
龍華の住まう山は人間界との入り口にあるのですが、そこに捨てられていた捨て子が和穂でした。
気まぐれで拾った和穂を、それでも可愛がって、手放したくなくなった龍華は、和穂の選択の上で、道士へとしました。
それから龍華は和穂を可愛く想いながらも、かなり厳しく修行を行い、そしてやっと、和穂は一人前の仙人になりました。
その矢先の事件、悲しまないはずがない。
そこで、龍華は一計を立てました。
失敗宝貝の中で唯一逃げなかった、殷雷刀を和穂の護衛としてつける事にしました。
殷雷刀も当然宝貝で、もちろん封印されていたように欠陥品です。
この殷雷刀の欠陥、それは刀という武器であるのには、かなり致命的な欠陥。
それは、「情に脆い」ということ。
つまりは、優しいということでした。
普段は、かなり気の荒い猛禽類のような目をした男です。(ちなみに宝貝は人間に変身することができます。)
非情にならないといけない武器には、かなりの致命的なんです。
逃げ出さなかった理由も、ひよっこ同然の仙人のミスにかこつけて、逃げるのが癪だったし、一つぐらい残っていれば、申し開きもできるのではと案じて・・・・。
普段は、ぶっきらぼうで武器らしい計算の速ささえ見せる男なのですが、こういうところが、欠陥だということで、封印されていました。
最初は殷雷は護衛を嫌がりますが、やっぱり情に脆いので、和穂と龍華の絆を知ると、了承してしまいました。
かくして、元仙人と欠陥宝貝は、人間界へ向かうのでした。
というお話。
現在は、殷雷の過去と、仙人の陰謀に話が来ていまして、二人が大ピンチです。
さて、ネウロに戻ります。
はっきり言って、ネウロと殷雷は、性格の上では、真逆の性格をしています。
情に脆い殷雷と、情など欠片も持たないどS魔人。
ですが、この二人の共通点は、弱体化です。
殷雷は、度重なる連戦で、体がぼろぼろ。
すでに崩壊してしまっているんです。
一方どS魔人も人間化が進んでいる。
共通点がまだあります。
ネウロも殷雷も、理由はなんであれ、相棒を必要としています。
ネウロの場合は、隠れ蓑ですし、殷雷は使用者として和穂を必要としています。
相棒の弥子と和穂はというと、二人ともその相棒というには、いまいち力の弱い存在です。
ですが、この弥子と和穂にも共通点があって、それは観察眼。
和穂は仙人育ちなので、普通の人とちょっと違った観点を持っていますし、それから予想外な解決を結びつけることがあります。
まぁ、和穂と弥子では、まだ和穂の方が事件への貢献度が高い気がしますが。
そして、ネウロも殷雷も相棒のそういう面には一目おいている付しがあります。
異種族間での相棒関係も共通しています。
殷雷とネウロの性格にあまりにも開きがありすぎるので、気付きにくいですが、共通点は以外と多いのです。
そして、この両方で創作をしていると、書いてるものも共通してきます。
二人の特別な絆みたいなのが、根底にあります。
色気ももちろんありますが、それ以上に二人の信頼関係とか二人だけにしか作れない特別なつながりとか。
そういうのが、どちらも共通して書いていて楽しいのです。
もちろん仙人の和穂と人間の弥子ですので、どうしても後者の方が色恋っぽいのです。
でも、求めているものは、同じだなぁ~と感じました。
だからなんだという気もしますが・・・・。
ツラツラと考えてしましました。

PR