で、最近のネウロ。
1巻とかも読み返してみたんですが、なんか今と違和感が有りまくり。
もちろん、1巻の頃ってネウロは人間はゴミ虫だと思ってたわけなんですが。
でもネウロはXI登場をきっかけに人間の可能性に気付いて、人間の可能性こそ、謎に深みを増すに重要であり、究極の謎を作る可能性があると考えたわけですよね。
それぞれに使い道があって、有能な手ごまになることにも気付いた。
でも、それって今回の行動にどう繋がるんでしょうか?
今のネウロにとって、人間は非力でも可能性を秘めた謎を生む畑であり使い勝手のよい手ごま。
有能な手ごまを壊されたからネウロは怒った。
それは解るんですが、でもだからと言ってまるで人間のやり方でDRを嬲りその上であんな台詞を言うなんて、余りにも意味深過ぎる。
ネウロが苛立って拷問するなら、ネウロは人間の手で攻撃しないような気がしたんです。
魔力消費をしないように道具を使わなかったとするなら、おそらく魔人モードの手で攻撃しないでしょうか。
あの爪がざくざく出ているあの手でやればいい。
なのにあくまで人間の拳で、殴った。
それにあの表情は、人間というか、苛立ちが篭ってた。
ネウロって凄くストイックなんですよね。
まぁ普段はあぁですから、最初はいまいちそういうイメージは無かったんですけど、読めば読むほどそう思えてきました。
だって、常に空腹で餓えているはずなのに、余裕の笑みを崩すこと無くて、どんなに痛くてもそれに対して文句は言わない。
弥子に対する信頼だって、ずっと口に出して言わなかった。
どんなに気に入っててもそれを口に出して言うことは無い。
とにかく言葉にしない。
もしかしたら上手く言葉に出来ないのかもしれないけど。
口に出すのはどSだけ。
もしかしたら、弥子ちゃんが居るからかなぁとか。
う~ん、弥子ちゃんがネウロを理解しているから、ネウロはそれで良いと思っている。
正直、私はネウロが魔界生物であることを、吾代には言っていると思ってました。
だって言って何が問題あるってことでも無いんだし。
いちいち隠す必要ないのに、言おうとしない。
なんか、人間との関係を弥子一人で済ませようとしているようにすら感じる。
理解も拷問も食事も何もかも、弥子ちゃんが居るから、全部弥子ちゃんに任せている。
弥子ちゃんの裏切りを疑う余地がないというか。
どうしてそこまで信じているのかと思う。
弥子ちゃん、そんなネウロの甘えを薄々感付いている感じが有ります。
最近の触りたい症候群やいじめも怒っても、そこで終りって言う感じ。
ネウロの傍を離れようとかそういうのは微塵も感じない。
”ネウロだから”とでも言い出しそう。
でも、その”ネウロだから”が諦めなのか、許容なのかは凄く微妙ではないでしょうか。
諦めで突き放しだったら、本当にネウロが辛いんじゃないかな。
今は、ネウロが弥子ちゃんにぴったりと寄り添っている。
弥子ちゃんは、もうネウロが居なければ何も出来ない子じゃない。
もちろん普通の生活だってしてもいい。
今は自分の意志と、ネウロの脅しがあって傍に居る。
でも、ネウロは違うんですよね。
弥子ちゃんが居ないと食事に困り、自分の唯一の理解者を失うことになる。
もちろんもう一度作れば良いというのはある。
けど、本当に弥子ちゃんほどネウロを理解できる人がいるかどうか。
弥子ちゃんがネウロを理解できるのは、ネウロでさえ呆れるほどの食欲の持ち主だから。
普通の人間がネウロの異常と言ってもいい食欲を知れば、恐がるかもしれない。
ネウロ気付いているのか、いないのか。
でも、もし気付いていて今の行動だとしたら、コレは凄い甘えというか。
まるで子供が親の注意を引こうとして悪戯しているようなものです。
そして許してもらうことで、ネウロは安心している。
何も言わなくても理解してもらえるネウロとそれを許している弥子。
そして手ごまであり畑である人間とネウロ。
ネウロが弥子を人間としてではなくて、自分の傍にいる存在として扱っていると仮定して。
でもネウロは同時に弥子を人間だとお思い、可能性にも期待している。
そんな弥子を見て、傍に居て、ネウロの人間への思いは・・・解らない。
やっぱり上手く繋がらない。
ネウロの言っていた人間の裏の価値になんか関係があるのかな?
ネウロはあの時、人間として怒ったのか。
それとも畑を荒らされた魔人として怒っていたのか。
もう、正直解らない。
でも、凄く大切なことだと思うんです。
もしこの場面を弥子が見ていたら、何か思ったんじゃないでしょうか?
そんな気がしてなりません。

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